第3話「ストーリーって、誰のために語るんでしょう?」

イタ「ニシオカさん。ストーリーって……誰のために語るもんなんでしょうね」
朝、いつものちゃぶ台にて。湯呑を手にしたイタルさんが、ぼんやり空を見ながらつぶやいた。
ニシ「誰のため……うーん、たとえば採用なら求職者向けやし、商品なら顧客向けとかですかね」
イタ「でも……社内にも伝えたいし、地域の人にも知ってほしいし……結局、全部に言いたくなって、何をどう語ればいいのか、わからんようになるんですわ」
ニシ「それって、あるあるですね」
と、ニシオカさんがスマホを置いてつぶやいたその瞬間。
AIちゃん「あるある〜!でもね、それが“伝わらない原因”なんだよ!」
ちゃぶ台の上に、今日もぴょんとAIちゃん登場!
AIちゃん「語るってね、目的地のない電車みたいなものなの。誰に届けたいかがぼやけてると、ストーリーって途中で脱線しちゃうんだよ」
ニシ「じゃあ、ひとつに絞れってことですか?」
AIちゃん「いやいや!“届けたい人を具体的に思い浮かべる”ってことが大事なの。『あの人にこの話をしたいな』って想像すると、言葉って自然と選ばれていくの」
ニシ「なるほど……」
イタルさんは少し笑って言った。
イタ「うちで言うたら……“まだこの会社を信じきれてない誰か”に向けて、まず語ってみたいですねぇ」
ニシ「おお〜イタルさん、いいねぇ!それ、すでに“ストーリーの芯”やん!」
ニシオカさんもにやりと笑った。
ニシ「となると……語ることで、自分たちも思い出すんですね。“なんでこの仕事してるんやったっけ?”って」
AIちゃんの今日のまとめ:
「ストーリーは“誰かひとり”を思い浮かべて語ると、自然に強くなるんだよ」

▶第4話「PRって、誰がやるものなんでしょう?」
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※この物語は概ねフィクションです。実在の人物や組織と関係のある話題もたまにありますが、実際には関係のない話が多分に含まれております。