全国に住む株式会社Daiのメンバーが一堂に会する「GM(General Meeting)」。今回は2024年10月に兵庫県・丹波で開催したGMの様子を、丹波GMC(GMクリエイター、俗に言う実行委員会)メンバーがお届け!Daiに興味ある方はもちろん、はたらく形の事例を探している方、リモートワークのお悩みがある方などなど…ぜひチェックしてみてください。

GMってなに?

「そもそもGMってなんやねん」そんな声が聞こえてきそうなので、まずはタカからお伝えします!

ぼくたち株式会社Daiは、フルリモートで「コーラルワーク」というはたらき方に挑戦しています。そんな日本各地に住むDaiメンバーが、四半期ごとに日本のどこかで集まるのがGMなんです。

目的は色々ありますが、「同じ釜の飯を食う」感覚を体感するというのも目的の1つです。フルリモートだと、下手すると各スタッフが個人プレーを頻発し、まるで社員が業務委託のようなはたらき方になってしまいます。しかし、市場はそんなに甘くありません!組織で戦い、1+1が3にも4にもならなければ天下は取れません!GMで全メンバーが集まり、学び、考え、体験し、そして文字通り「同じ釜の飯を食う」ことで、フルリモートでも「組織で戦える組織」ができると考えています。

また、日本各地にメンバーがいるDaiの強みを最大化するには、各メンバーが地域密着で活動することも大切なんです。GMを通してメンバーが住む地域の文化などを知ることが重要になるのは言うまでもありません。

そして、2024年10月のGMは「兵庫・丹波」で開催!GMCの一員である、いたるが暮らす街です。結論からいうと、「丹波」だからできる「丹波」でしかできないGMになりました。前置きが長くなりましたが、ここからはそんな丹波GMの様子をレポート!お楽しみくださいまし〜!

丹波GMスタート!幕開けは会計勉強会・フレッシャーズの会から

いよいよ丹波GMスタート!オープニングとフレッシャーズの会の様子をビッキーがレポートします。

今回の丹波GMのオープニングは、柏原(かいばら)自治会館で行いました。まずはGMのテーマについて、GMCから説明を行います。

今回のテーマは「自治」!

皆さんは自治と聞いて、まず何を思い浮かべますか?そして、自分ごととして「自治」についてじっくり考えたことがありますか?私自身は「自治」と聞くと、政治をする人たちのモノ、なんだか自分とは遠いようなモノに感じていました。

GMCがなぜこのテーマを選んだのか、この記事を通して少しでも皆さまに伝われば嬉しいです。

フレッシャーズの会で一歩踏み出す、会計の基本講座

オープニング後は、恒例のフレッシャーズの会/会計勉強会からスタートします。Daiでは入社1年未満の社員を「フレッシャーズ」と呼んでいます。入社1年を経過すると会計勉強会へ参加できるようになりますが、それまでは会計勉強会と同時進行される「フレッシャーズの会」に参加します。

各GMで開催されるフレッシャーズの会ですが、具体的に何をやるか?はさまざまです。(他GMの様子については過去の記事を見てね)今回の丹波GMでは、シンプルに「会計」について学ぶ会としました。

ゲスト講師:大森さん
いたるの友人。前回の塩尻GMでは会計勉強会の講師を担当いただいたが、その後Daiとご縁があり、現在は会計まわりを業務委託として依頼している。

1年後にはフレッシャーズのメンバーも会計勉強会へ参加するわけですが、ある程度の事前知識があるとないとではまるで違います。P/L、B/Sは何者だ?という初歩的なところから、講師の大森さんに教えていただきました。

数字を自分ごとに!会計勉強会

再び、タカ登場!ここからは会計勉強会のレポートをタカが担当します。

会計勉強会では、日々の仕事の成果である決算書を入社1年以上のメンバーで見ていきます。今回は31期に変わってから初のGMだったので、顧問である礒川先生にお越しいただき、P/L、B/Sを見ながら30期を振り返る機会になります。

ゲスト講師:礒川先生
株式会社Daiの顧問税理士である礒川先生。ほぼ毎回GMに参加いただいている。今回も翌日アポがありながら、合間を縫って会計勉強会を実施してくださる。

決算書を見ると言っても、その数字だけが1人歩きしてては意味がありません。数字を自分ごとに捉え、日々の仕事に活かしていきたいもの。そこで今回は「数字を自分ごとに!」を目的に、決算書と日々の仕事の間を繋ぐため、支出の明細を公開。「普段、使っているツールにもこんだけの支出があるんだ〜」という体験を通して、数字を仕事に活かすキッカケを作りました。
(ちょっと時間が足りず駆け足になっちゃったので、次回のGMでもできたらな〜。なんて思うております〜)

丹波の恵みと自治を語る懇親会

初日の夜は懇親会!いたれりつくせりの「山の駅」の時間をビッキーがお届けします。

会場は柏原駅直結で、テレビでも紹介されたことのある「レストラン山の駅」。オーナーの奥畑さんは丹波でさまざまなイベントを開催するなど、地域を盛り上げる活動もしています。今まさに「自治」を行っている当事者です。

奥畑さん
いたるの兄貴分であり、レストラン山の駅オーナー。Iターンで丹波へ移住し、『SPLASH!!丹波!!』などのイベント開催にも関わっている。射的がマイブーム。

左:奥畑さん 右:いたる

当日の会場はこんな感じ!丹波GMの2日目にお世話になる前川議員や、Daiへ入社希望の方なども参加してくださっています。

たくさんの丹波の黒枝豆と、ボリューム満点の美味しい料理をふるまっていただきました。黒枝豆を心ゆくまで堪能しました。

そしてなんと!料理だけでなく、射的も用意してくださいました。(射的は奥畑さんのマイブームなんだとか)景品もたくさんあり、会場は大盛り上がり。奥畑さんからいたれりつくせりのおもてなしを受け、なんとも贅沢な時間を過ごした私たちでした。

それぞれの気持ちいい丹波の朝を!早朝コンテンツ

今回、GMでは初となる早朝コンテンツを実施。「山頂で呼吸ワーク」「禅寺でヨガ&坐禅」「ホテルでゆったり(-_-)zzz」を用意し、それぞれの気持ちいい朝を過ごしました。

奇跡の景色!山頂で呼吸ワーク

一般的に朝が強いと言われるサーファーのタカが「山頂で呼吸ワーク」の様子をお届け〜。

5時起床・6時出発で向うのは、ホテルからクルマで10分程度の黒井城跡。秋は30%くらいの確率で「雲海」が見れるとのこと。この日は、ホテルを出た瞬間から霧がかっており期待大…。眠い目を無理やり開けて登山口までクルマを走らせます。

そこから山登りするわけですが、「軽く20〜30分くらいで登れるよ〜」と聞いてた登山道は想像以上に過酷…!呼吸はゼーゼー、心臓ドクドクで登っていきます。平日の早朝ですが他の登山客も多くいらっしゃる黒井城。「今日は抜群の景色だよ」という声に、はやる気持ちを抑えつつ、プルプルの足を引きずりながら歩みを進めていきます。

そして山頂が近づくと、先に行っているDaiメンバーが「すげー!」と騒いでます。「そんなに!?」と思いながら、山頂に到着すると…そりゃもう圧巻!!

こんな素晴らしい景色は見たことがありません。「これは天下とれますよ!」と当社役員がテンション上がってたのが印象的でした。また、こんな奇跡のような景色を見て、丹波在住のGMCいたるが「こういうとき魅せてくれるんだよな〜」とボソッと言っていたのを聞いて、いい意味でゾクッとしました。

そんな景色のなか、いたる指導のもと行う「呼吸ワーク」は最高の体験。身体を伸ばし、背骨を整え、吐く息を長く呼吸していきます。呼吸は人間が生きるために無意識的に行うもの。それをあえて意識することで、身体も心も本来の調子を取り戻せる感覚を得られると思っています。とにかく、この忙しい社会で生きている僕たちにとって、最高に贅沢な「じぶん時間」です。

実は週2回、始業前に任意で参加できる呼吸ワークもオンライン開催していますが、この日は山頂の風と土を感じ、鳥の声を聞きながら、特別な呼吸ワークとなりました。

禅寺でヨガ&座禅

「寺組」だったもえが、無量寺でのヨガと座禅体験の様子をお伝えします。

気持ちよく呼吸できるところ、1炷という時の概念、修行としての面壁座禅…。ヨガ講師の見田さん、無量寺住職の河口さんにそれぞれ教えを授けていただき、厳かな空間で自身の身体と精神に向き合う短くも贅沢なひとときを堪能しました。

見田さん
ヨガと整体のTATTVA ROOM 代表。いたるのシェアハウスの一角を道場に変身させて、活動されている。

河口さん
曹洞宗無量寺住職。いたるのご友人で、お話上手。

その後、朝食に「氷上つたの会」のおにぎりを美味しくいただきました。

企業組合氷上つたの会
農村女性の生活を支え、「丹波のお母さんの味」を伝える。

ここからは(実は前日は結婚記念日休暇を取得して参加していない)ユージローが紹介します。

早朝コンテンツの後はホテルを出発して、丹波の笛路村にある横山さんの畑へと向かいました。

横山さん
Iターンで丹波に移住。「農業を通して笛路村を守っていく」という思いのもと、有機栽培を軸に農業を続ける。「ふえのみち農園」代表。

農村の風景に、ただただ感動

笛路村に着くと、さっそく畑に行って収穫スタート。横山さんから黒枝豆がたくさん実った株を受け取り、それについた豆をみんなでもぎ取っていきます。

収穫の後は、横山さんの畑で採れた新鮮な野菜と、塚本さんから特別に提供して頂いたパンを使って、みんなでサンドイッチ作りです。

塚本さん
Iターンで丹波に移住。リクルートからパン屋に転身し、5年待ちのパン屋「HIYORI BROT(ヒヨリブロート)」を経営。

野菜は味が濃くて最高のサンドイッチができました!収穫した黒枝豆もその場でいただきました。
本当に横山さん、塚本さんありがとうございます!

そしてサンドイッチを食べながら、横山さんから笛路村で農業をすることについて話をしていただきました。

横山さんには、有機農業を通して村の風景を守り、残していきたいという強い思いがあるそうです。村を守るためには村全体で取り組む必要があります。しかし、Iターンで農業を始めるにあたって、外から来た人が急に好き勝手な事をしても反発があり上手くいかないそう。そのため、まずは村のやり方に合わせて人々との信頼関係を築くことからスタートし、今では信頼を得て村の中から横山さんの活動に加わる人も出てきたそうです。

横山さんのお話を聞き、農業を通じて村を守るために、村と関わり巻き込んでいくことは、まさに「自治」なのではないかと感じました。Daiのメンバーもそれぞれが「自治」について考える良いきっかけとなり、その解像度も高まったと思います。また、私たちもコーラルワークで全国に散り、それぞれの地域で様々な方と一緒に様々な活動に取り組み始めています。そうした私たちの活動にも活かしていける内容だと感じました。

柏原病院の奇跡

足立記者にご講演いただいた、県立柏原病院医療再生の事例について、もえが紹介します。

笛路村から、柏原自治会館に戻ったあとは、「丹波新聞社」編集部の足立記者より、「県立柏原病院の小児科を守る会」について講演いただきました。

足立記者
兵庫県丹波市・篠山市をエリアとする地域紙「丹波新聞社」編集部記者。

「県立柏原病院の小児科を守る会」は、勤務医不足や地域間偏在による医療崩壊が叫ばれるなか、丹波市の県立柏原病院でも小児科閉鎖の危機に陥ったことを契機として、地域の子育て中のお母さんたちによって発足されたそうです。
小児科を守るために小児科医の負担を減らす、そのためにコンビニ受診を減らすことを目標とした活動は成果を結び、なんと小児科の救急患者数が半減。
この活動に感銘を受けた小児科医が新たに着任したことで、病院側も小児科の存続を決定しました。

行政ではなく地元のお母さんたちが自分ごととして活動したこと、目的設置および手段選択が明快であること、地域住民への啓蒙活動が現実的な成果を結んだことなど、奇跡のようなお話に驚きつつも自ら動けば実現できることもあるんだなと勇気づけられました。

4名の市議会議員さんをお迎えし自治ワーク!

これまで丹波の「自治」の事例に触れてきましたが、いよいよGM参加メンバーが「自治」について考えるワークショップがスタート。なんと!丹波市、丹波篠山市、京都府福知山市、北海道釧路市から4名の市議会議員さんが参加くださり、サポートいただきながら「自治」を考えることができました。

あまりにも充実しすぎていたため、このワークショップの様子は別記事でお伝えします。

丹波GMを終えて

今回の丹波GMを通して考えたのは「自治」。自治をテーマに、一貫してコンテンツも準備してきました。人が集まればそこには「自治」が生まれます。Daiでもそうです。「出社を前提としないフルリモート」という“はたらき方”のコーラルワーク。自由な“はたらき方”だからこそ、組織の力を最大化するには「自治」は避けて通れません。この2日間を通して、「自治」を知り、自らも実行できるキッカケになったと思います。

また、この丹波GMでは、Daiの事業の1つである「フランチャイズWEBリポート」の事業承継の話もありました。Daiの想いまで引き継いでくださる承継先の皆さんにもご参加いただき、今後の「フランチャイズWEBリポート」の展開に期待膨らむ機会にもなりました。

Daiは「Bカート」をメイン事業に据えて、天下取りに集中していきます。これからも社会のみなさまの期待に応えられるよう、邁進していきます!

「Daiで一緒に天下取りしたいな〜」「なんかこの会社キニナルな〜」という方は、ご連絡ください!