株式会社Daiは「コーラルワーク」というはたらき方に挑戦中!日本各地に住むDaiメンバーが、四半期ごとに日本のどこかで集まるのがGMです。今回のコンセプトは「縄文の森で考えるAIと未来」ということで、AIを使って速報レポートを書いています。それでは2日目の様子をどうぞ〜〜!1日目の様子はこちら


2025年6月12日、General Meetingの2日目。
 早朝の仙台は、雨も上がり、空気が澄んでいました。前夜は遅くまで語り合っていたメンバーも多かったものの、集合時刻の8時には全員がしっかりとホテルのロビーに姿を見せ、私たちは静かに、しかし確かなエネルギーを胸に抱いて出発しました。
仙台駅までは徒歩10〜15分ほど。まだ眠気の残る街を歩きながら、それぞれに想いを巡らせていたように見えました。駅に着く頃には、次第に気持ちが切り替わっていくのを感じました。目的地は、岩手県北上市。「the-campus」と名付けられたキャンプ施設で、今日のすべてのコンテンツが行われます。
予定していた8時50分発の新幹線には、余裕を持って全員が乗車。車内では、お互いに昨日の感想を話し合ったり、お菓子を分け合ったりと、リラックスした空気が流れていました。
 北上駅に到着すると、そこにはすでに「the-campus」の送迎バスが待っていてくれました。バスに乗り込んだ瞬間、どこか遠足のような気分がよみがえり、少し浮き足立った笑顔があちらこちらにこぼれていました。
キャンプ場までは約15分。車窓からは、水田と山々が広がる穏やかな風景が続き、普段の仕事や都市の喧騒から一歩離れた、非日常の空気を吸い込みながら、私たちは静かにキャンプ場に到着しました。

これからの「はたらく」を考える

午前中の最初のコンテンツは、役員のザッピーさんによるセッション。
 テーマは「これからの会社、これからの仕事、そしてAIとの向き合い方」。
ザッピーさんの話は、どこか哲学的でもあり、私たち一人ひとりの「存在意義」や「価値」を問うものでした。
 「AIが台頭する時代に、人間が担うべき役割とは何なのか」
 「与えられた仕事ではなく、選びとる仕事とは何か」
 「“楽”と“ラク”は違う。自分にとっての“意味ある苦労”とは何か」
問いは多く、答えは一つではありません。しかし、その問いの一つひとつが、私たちの胸にまっすぐ届いてきました。仲間たちの表情は、真剣そのものでした。日々の業務ではなかなか立ち止まって考えることのできない「自分と働くことの関係性」を、少し遠くから眺め直す機会となったのです。

岩手という土地から見える未来

続いて登場したのは、「the-campus」を運営する近藤設備の近藤社長。
 彼の話は、岩手という地域に根差しながらも、視野を遥かに広く持つものでした。
特に印象的だったのは、岩手に誘致されようとしているILC(国際リニアコライダー)という素粒子実験施設の話。宇宙の仕組みを解き明かす巨大な装置がこの地に建てられ、世界中の科学者たちが集う拠点になるという構想。そして、その装置の安定稼働を支える設備技術を、自社が担っていくという強い覚悟。
「地方だからこそできることがある」
 「小さな会社だからこそ、技術と誇りで未来を変えられる」
そんな言葉に、私たちも自分たちの仕事を見つめ直すきっかけをもらいました。
歴史から、文化を受け取る
その後は少し趣を変えて、「後藤新平記念館」「斎藤實記念館」から、それぞれの案内人の方をお招きし、二人の偉人についてお話を伺う時間となりました。
後藤新平は、戦後日本の復興計画や都市設計を描き、医師としても政治家としても活躍した人物。斎藤實は、総理大臣をも務めた軍政家として、世界との調和を信じた人物。二人に共通するのは、“文化を築くこと”に対する深い想いでした。
「文化は継承されるものではなく、積み重ねてつくられるもの」
 そんな言葉が、私たちの胸に残りました。

言葉を手放して、つながる

午後からは一転して、アクティブな体験型ワークへと移行しました。
 テーマは「言葉を使わずに伝える」──AIやチャットの時代だからこそ、あえて“言葉”を手放してみようという試みです。
まずは、ジェスチャーによる伝言ゲーム。
 出題されたお題を、身ぶり手ぶりだけで次の人に伝える。
 笑いが止まらないほどの“伝わらなさ”と、それでもなんとか伝えようとする必死な表情に、自然とチームの距離が縮まっていきました。
そしてクライマックスは、完全無言でのBBQ準備。
 野菜を切る人、火を起こす人、カレーを作る人──全員が一言も発せずに、目と動作だけで調整しながら作業を進めていきます。与えられたメインミッション(調理)とサブミッション(創作的なお題)をこなしながら、私たちは“言葉なしの協力”を体感しました。
そこには、声がなくても通じ合えるという実感と、「言葉に頼りすぎていたかもしれない」という小さな反省がありました。

■ 自分の心と体に耳を澄ませる

「the-campus」自慢の3種のサウナを体験する人も。
 ・薪ストーブの小屋サウナ
 ・テントの中で蒸されるテントサウナ
 ・電気式の室内サウナ
男子と女子に分かれて水風呂に飛び込む人、外気浴で空を見上げる人、それぞれが自分の体と向き合う静かな時間。忙しい毎日の中で、こんなふうに“自分の感覚”をじっくり感じられる時間は貴重です。
「こんなに静かな自分に会えるなんて」
 そんな声も聞こえてきました。

夜は焚き火とともに

夜になっても、時間は止まりません。
 焚き火を囲んでの語らいは、夜中の2時過ぎまで続きました。
「仕事のこと、仲間のこと、家庭のこと」
 「最近つらかったこと、誰にも言えなかったこと」
 「これからやってみたいこと、夢、挑戦」
普段は冗談ばかり言っているメンバーが、しんとした声で語る未来。
 照れくさそうに話す人の目の奥にあった、涙のような光。
 それぞれが、自分のことを少しずつ開いていきました。
火がぱちぱちと鳴る音だけが静かに響く中、言葉ではなく、ただ“聞くこと”の大切さを全員が感じていたように思います。

この日、私たちは言葉を超えて、心と心でつながるという体験をしました。
 「the-campus」での一日は、単なる研修ではなく、私たちが“人として働く”ことの意味を、もう一度立ち止まって見つめる時間になったのです。