株式会社Daiが30期の節目を迎えるタイミングでAIブームが起き、時代は大きく変わろうとしています。

私もCTOとして、次の30年に向けて自分たちに何ができるのか、メンバーの皆とクライアント様・パートナー様と考えていきたいと思っております。

池田 均

たこ焼き屋からデザイナー、そしてエンジニアへ

――よろしくお願いします。さっそくですが、池田さんはエンジニアとしてDaiに入社されたんですか。

もともとは、Webデザイナーとして入社したよ。学生時代は芸術系の大学に通っていたのでAdobeは使えたし、HTMLはかけなかったけど、FLASHで自分たちのバンドのホームページを作ったりしていて。

――芸術系の大学というのがとても意外なんですが、なにを専攻されていたんですか。

洋画だね。ただ絵は好きだったんだけど、絵で食べていこうという感じではなかったんだよね。
高校を卒業してから少しだけフリーターをしていて、このままじゃダメだ、でも受験勉強をするのも嫌だし…って、芸術大学に入ったのはそんな理由かな。

――池田さんというと、以前メンバーにたこ焼きを振る舞ってくださったりしていたので、「元たこ焼き屋」というイメージが強いです。たこ焼き屋さんでのお仕事は大学を卒業してからですか。

いや、大学在学中からたこ焼き屋さんでバイトしていて、卒業してからも就職はせずにたこ焼き屋を続けていたんだよね。でも、このままじゃマズいなって…、懲りてないよね(笑)
そのころは時代的にホームページ制作が注目されていたし、一応芸術系の大学を出ていたしってことで、ハローワークにいって「ホームページ制作」と書いているところを3~4社くらい受けたなかにDaiがあったんだ。大体、大学を卒業してから1年後くらいの話かな。

――そこからDaiに入社したと。ということは、はじめての会社がDaiということですか?

そうだね。Daiも最初はアルバイトからのスタートだったから、平日3~5日くらいはDaiで働いて、土日はたこ焼き屋さんという生活を送ってたよ。

――とてもハードな生活ですね!Daiに一本化したタイミングはいつですか。

それまではDaiに正社員で働いている人はいなかったんだけど、事業を成長させていくうえで正社員を雇用する方向になって。
そこで僕が正社員登用されることになって、たこ焼き屋を辞めたのはその頃だね。

――いまの池田さんはCTOとして技術面でDaiを引っ張ってくださっていますよね。デザイナーからエンジニアに転身したのはいつからですか。

最初のころのサービスは、僕がWebデザインを作って、別にいたエンジニアが開発を担当していたんだけど、それを自分で少しずつ調整しているうちに、開発のスキルを身に着けていった感じかな。

――イチからプログラミングを学ぶのは大変だったと思います。すごい…!

モットーは“Be water”!水のように柔軟に

――次は、池田さんの内面を掘り下げていきます。いきなりですが、池田さんの子供のころの夢はなんですか。

子供のころはタイガーマスクとかキン肉マンとかがすごく人気だったんだ。だからプロレスラーに憧れてた。中学時代からは、不良漫画とかが流行ってた時代だから、影響を受けたり…そういうのがカッコいいと思われていた時代だったんだよね。

――いまの池田さんからは想像できないです。

まぁ水みたいな感じで流されてきた、というのが正しいのかもしれないね。そのなかで、好きなことをして仲間と楽しんできたというのが本当だね。
水に流されって言うとだらしないみたいだけど、エンジニアになって自分で流れを作るようになったと思う。今は会社も大きくなり、みんなを巻き込んでの大きな流れを作れるようになってきたんじゃないかな。

――いまDaiでお仕事をしているのも、やっぱり「楽しいから」ということですか。

そうだね。やっぱり楽しいね。最初はWebデザイナーとして入社したんだけど、デザインはどうも苦しくて…デザインって明確な正解がなくて、完成した自分のデザインを見るたびに作り直したいと思っていた。
当時は正解を求めていたから、デザインより明確にやりたいことを実現できるプログラミングに楽しさを感じたね。でも、今は広義のデザインにも興味があるよ。当時は見た目の技術ばかりを見ていたけど、デザイン思考とか学ぶことが多い。

「メンバーが新しいことに取り組める環境づくり」が役員の仕事

――Daiで成し遂げたいことはありますか。

社会貢献というと仰々しいけど、Daiのサービスが求められる状況をドンドン大きくしていきたいかな。社会にいい影響を与えていけるような会社にしていきたいね。
それと…やっぱりAIは衝撃だよね。色々考えさせられるというか。これを上手く使いこなしていかないといけないなとは思うね。

――それは、AIに仕事を奪われる危機感からですか。

危機感よりはワクワクの方が大きいね。AIは全員が自分専用の優秀なチームって感じかな。良い相談相手、エンジニア、ライター、デザイナーを自由に動かせて、やりたいことを伝えれば実現してくれる。
だから、僕たちはAIに「これをしてほしい」とちゃんと伝えて、成果物を判断できれば、しばらくの間は仕事は奪われないと思う。その先は分からないね。その時はその流れにのって判断していくしか無いかな。

――プログラマーのなかには、自分でコードを書きたい人もいますよね。池田さんはそういうタイプではないですか。

自分で書くのも楽しいけど、いまはノーコード(プログラミングを書かずにシステムを作る技術)やAIが当たり前になっているから、コードを書くことに意味がなくなってきている。だから、エンジニアはコードを書く以外のところに目を向けないといけない。これはデザイナーも同じ。


――これからのAI時代は、人間にしかできないクリエイティブを目指していくというイメージですか。

そうだね。僕はいま役員だから、Daiのメンバーがそういったことを考えられるような環境を作っていくのが自分の仕事だと思っているよ。

――なるほど。池田さんはエンジニアからCTOになられたわけですが、「役員」という立場は池田さんにとってどんな存在ですか。

うーん。プレイヤーじゃ実現できないこともあるとは思っていて。会社として目指す方向があって、それに向けてみんなが少しずつ力を合わせれば、1人では出来ないようなすごいものが作れると日々感じてるね。
逆に、経営陣がいいと思っていても従業員がいいと思わない場合もある。経営陣の1人よがりにならないよう、気をつけていかないといけない難しさも感じるかな。

――その点でいうと、池田さんは経営陣のなかのブレーキ役として立ち回っている印象があります。たとえば、ほかの役員の方に対して、メンバー目線で的確な一言を言ってくださったりする場面がときどきあって、ありがたいなと…

そう?ブレーキのつもりはなくて、一方通行で上手く伝わらないって場合は、一旦違う方向からも考えてた上で決める方が早いと思っているだけだよ。

――それでは最後に、CTOとして一言お願いします。

CTOとして、技術者としてでいうと、やっぱり今の技術は絶対これから変わっていくので、先を見て常に進化していかないといけない。さっきブレーキという言葉がでたけど、ここはアクセルを踏まないといけない。
それは人としての進化もあるけど、ビジョンやモノの見方を常に考えて先を見ていかないといけない。それをみんなに伝えていくのが僕の仕事かなと思ってるよ。

――社内での、AIに関する池田さんの動きはまさにそれですよね。ガイドラインを作ったり、AI活用の補助制度を立ち上げたり…

AIもそうだけど、日々世界は変わっていくので、それを皆で楽しんでいきましょう。

――池田さん、ありがとうございました!