Bカートが10,000社利用のサービスになるまで駆け抜けようと思っています!

何卒よろしくお願いいたします!

安座間 隆斗

初の地方(沖縄)移住メンバーとしての挑戦

――まずは入社したきっかけを教えてください。

入社はたしか、2020年の9月入社だね。あの頃はみんなコロナ禍で外出できなかったから、Eコマース(電子商取引)が注目されていて。そこから興味をもってEコマース業界で働いて見ようと思い立ち、いくつか応募したうちの1つがDaiだったという感じかな。

いや、Daiはスカウトだったかな。
役員曰く、メガネが素敵だったからスカウトしたって。

――そのときDaiはリモートワークを開始していましたか。

ちょうど始まったくらいのころ。でも正直、一時的なものだろうなと思っていたので、コロナが終わったら出社するつもりでいたね。
その時は、品川区の方に住んでたし1都3県回ってやるってひそかに思っていたし。

――安座間さんは現在、沖縄に住まれていますよね。引っ越したのはいつですか。

2021年の4月ごろ。2020年の9月入社だから、入社して1年せずに沖縄にいったよ。
そもそもは沖縄にいくつもりはなかったんだけど、妻のお仕事の都合もあって。
やめる覚悟で、役員に相談したね。何から話そうかだいぶ悩んでいた時期でもある。

――沖縄に行くことに対して不安はありましたか。

いざ沖縄に行くのが決まったとき、木脇さん(代表)が冗談半分で「沖縄に行って失敗したら、僕はきみのことをクビにするかもしれない」って言われて。

「でも、うまくいけば今後の採用活動はオフィスがある京都や東京中心ではなく、全国の人を採用していけるね」とも言われて。だって会社都合で沖縄に行くわけではないし、それなりに覚悟は決めてたね。

――責任重大ですね。いまのDaiは日本全国からメンバー採用を行なっているので、結果的に安座間さんの沖縄移住は成功したと。

木脇さんから直接聞いたことはないけど、あれから本社から一番離れている沖縄や北海道の人を採用しているんだから、木脇さんのなかではうまくいったと思ってもらえたんだと思う。
でもまだまだだね。あの人の描く世界観は壮大。俺はそれでもついていくけどね。

――沖縄でセールス業務をするのは難しそうですが、いかがでしょう。

そうだね。首切られてもいい覚悟でいたから何でもやってやるって気持ちではいたね。戦略というほどではないけど、「沖縄にいる安座間」という存在をブランディングして、ドンドン社外に発信していこうと思ってた。
そうすれば、仮に社内で自分の立場が危うくなっても、社外の人との繋がりがあればそう簡単に首は切れないじゃん。

――ブランディングとは具体的にはどういったことをしたのですか。

1つは、沖縄のいろんなところを回ったり歴史を調べたりして、沖縄の知識を身につけること。会話のネタにしないとね。2つ目は社外の方に近況を伺ったり、他愛もないような連絡をしたり、とにかくお客さまやパートナーさんと小まめにコミュニケーションを取って、関係性を維持していくことだね。3つ目に沖縄ヤマト運輸さんでのセミナーや沖縄県の補助金を委託受けているISCOとの関係を作ったりしてね。安座間無しでは進まないってところまでもっていってやろうとね。

そういうところから、社外の方に「じつは沖縄ってこういうところがあって」という話ができるようになって、いろいろ話しているうちに「じゃあ1度沖縄に来てみてはいかがですか」って。それで実際にオフラインでお会いしたり沖縄に来てもらった時に案内することで今の「沖縄にいる安座間」のブランディングができるんじゃないかなって。

――沖縄にいるからこその動きをしていったんですね。

話変わるけど本だけの知識じゃだめだと思って、近所の人とのお付き合いを通して紹介してもらったり。
そうそう、みんなにも沖縄GMの時に会ってもらった「賀数 仁然」さんはまさに近所の方から紹介でお付き合い始まったしね。

仕事の根っこにはコミュニケーションあり

――Daiでは主にどんな業務をしていますか。

一言で言うと、Bカートというサービスを広げてくれそうな人たちと仲良くなることだね。Bカートの導入支援をしてくださってるパートナーさんには、やっぱりコミュニケーションを取りつつ、紹介いただいたり、こちらからお客さまを紹介したり。そういったことを臨機応変にやっています。
あとは、これから新しく外部連携先の人とつながったり。

――あまりフォーマットがないお仕事ですね。セールスチームのなかで、安座間さんにしかない強みはどこですか。

自分ではわからないけど、言われることがあるのはパートナーさんとの新しい取り組みは、私に声をかけてもらえることが多いかも。「〇〇とBカートでコラボをしませんか」とかってご相談いただくことがときどきあるね。

――さきほど仰っていた「こまめなコミュニケーション」から、そういった機会につながるんですね。

そうだね。セールスチームにはいろんな人がいて、とくに鵜飼さんとかは役員という立場ではあるけど、未だにBカートの顔として社外の重要な方とやり取りをされている。
そういうなかで僕は、もう少し現場に近い方々からの声を聞けるような関係性を築いておきたいなっていう気持ちがあるんだよね。それが実を結んでいるんだと思う。
ただ、実装するときになるとどうしても上長と話しながら進めるところはある。
これを一人でできるようになるといいよね。これからも、たくさんの場数踏まないとね。

ちなみに、上長は仕事を通して出会ってきた中で一番レベルが高い。
昔のウイイレでいうと、LV99。同じセールスメンバーも俺より若いのに素晴らしい才能を持っている。俺なんもないね。

――そんなことはないと思います。安座間さんだからこその、お客さまやパートナーさんとの立ち位置を模索したわけですね。

こういうと誤解されるかもしれないんだけど、Bカートのブランド価値を上げるのではなく、自分の価値を上げるというか。
「安座間にお願いしたら、何かやってくれるだろう」っていうところを目指す。さらにそこから、Bカートと絡ませたアイデアを提案する。そういう動きが僕のするべきことかなと思ってるよ。
てか、今のところそれしかできない。

あふれ出るアングラ愛にたじたじ

安座間さんがインタビュー時に着用していたシャツ

――今度は、安座間さんのパーソナルな部分を掘り下げていきたいんですけど…って、そのTシャツキムタクですか?

こういうのが好きです。こういうアンダーグラウンドな世界観が好き。
公式なものではないから、ブートだね。

――おぉ、どんどん出てくる…それはなんですか?

ソフビ。これは日本人の作家が作った作品でね。
昔から、見たものを見たまま受け取るっていうのがあんま好きじゃなくて。みんなが知らないようなアングラな世界観がすごい好きなんだよね。

――アングラ」のどういった部分が好きなんですか。

このソフビでいえば色合いかな?だってこれ一個一個、職人がスプレーで塗ってるからね。ちっちゃく塗ったり、大きく塗ったり。創造力豊かで職人が好きなのかも。なんか職人という生き方に想いを持っている人が好き。

――職人と、その職人だけが持っている独自の世界観が好きということですか。

それもあるね。あとは単純に、物事の歴史とか背景とかを追求するのが昔から好きで。たとえば、いまは古着が高いんだけど、なんで古着が高くなってるかって説明できない人が多いと思うし。

――僕もさっぱり検討がつかないです。

古着、とくにTシャツといったらタイなんですよ。

古着の中でもロックティシャツ。
といっても、今々はもうタイじゃないんだけど、何で一時期タイだったかっていうとね。例えばAEROSMITHとかMETALLICAとか、音楽バンドがTシャツを製造させるとき、どこに委託するかっていうと東南アジアなんですよ。こういうTシャツって版画みたいなので、ペタってつけて彫るパターンが多いんだよね。だから、東南アジアには著名なアーティストだったりの版画が集まってる。それでね、その版画の一部は今でも工場とかに残ってる場合があるから、生産しようと思ったらできるんだよ。あとは、ちょっとインクが擦れちゃったり、ちゃんと糊付けがされなかったTシャツとかも、ほとんど新品の状態で工場の片隅に放置されてたりするんだよね。で、ここ数十年で世界の人口って数十億人って単位で増えているから、僕みたいなアングラ好きの母数も増えてる。だから、今までゴミ同然だったそういうシャツに需要が集中して価格が高騰してるんだよ。こういう背景も含めて好きなんだよね。

一方で、戦争の影響もあるんだよね。
タイの隣国カンボジアが大きく関係していて、ベトナム戦争やポル・ポト派の大量虐殺には、いまだに欧米から膨大な救援物資が送られてくる。その中には、有名バンドのライブティシャツが入っていたりするよね。ある意味、逆輸入みたいな。

止まらないけど、あと2時間くらい話そうか?

所有するTシャツのコレクション(一部)

――あ、ありがとうございます。一旦大丈夫です。

あとさ、ソフビの作り方ってわかる?

――型にビニールを流し込んで作ってるんじゃないですか。

その型を作るのが大変なんじゃん。あれも、職人がどう造形しようかとか、どういう色味にしようかとか、頭を捻って作ってる。最低でも4人のプロが入る世界。金型作成/原料を流す/取り出したものに付けたしたり省いたり/最後に色付け。一気通貫でやるかもだけど。
だから俺、ホントに建築家をやればよかったって未だに思うんだよね。

それと、ディズニーとかも好きだしね。
ウォルトディズニーの初期のころの世界観なんてたまんないね。マッシュルームがほうきもって掃除。
ディズニーもしっかり見てみると、どういうキャラクターの配置で色合いがどうでとかってのが分かって…たまんないねぇ〜。
今のは大衆向けだからあんまりだけど。

――それだけ色々なものに興味があると街を歩くだけでも楽しそうです。沖縄ってアングラなものが集まってきそうですよね。

いや、やっぱり東京よ。だからたまたま東京に出張でいく機会があったら、土日はだいたい何かしらのイベントに友達と行ってるもんね。ソフビイベントもあったりするし、Tシャツのイベントとかもあるし。
この間は、前橋まで行ったかな。3時間くらいお店でずっと会話。

――安座間さん、呪物とかも好きそうですよね。呪物もおんなじ雰囲気を放っていますし。

好き好き!呪物ではないんだけど、1回フランスのカタコンベ(多くの骸骨が並ぶ地下墓所)に行ったことがあって、そこも良かったなぁ…。

俺は妻に日頃から言ってるんだけど、俺が死んだら俺の骸骨をどっか飾ってくれって。それで、息子がその骸骨に「お父さん行ってくるよ」って言いながら手を合わせるんだよ。

――その骸骨をスプレーアートにしちゃってもいいですよね。

そうそうそう。骨をカラーリングしてそのへんに乗っけといてさ、場所はどこでもいいんだけど。そういうのやってほしいなと思ってね。いまはホント骨が欲しいんだよ。動物の骨か剥製とかも買おうか考えててさ。部屋のなかにホッキョクグマの剥製があるとかめっちゃよくない?

あとはね、死の世界観も好き。なぜなら、俺の辞書のなかに「死んだらみんな一緒」っていうのがあって。だから総理大臣だろうが大統領だろうが俺だろうが、死んだら骸骨なんだよ。一緒やん、権力も何もないよ、なんかいいよね。

――僕も人の死ってパソコンの電源を消すのに似てるなと思ってて。そこになんの意義も意味もないっていう。安座間さんの持つ世界観に近いかもしれません。

お、いいね。じゃあ今度アングラ東京ツアーしてあげるよ。1ヶ所1~2時間くらい語れちゃうけど大丈夫?それを4日間くらい続けるっていう。

――いいですね!ディープツアーみたいなのやりましょう。

GMのタイミングでやろうよ。大阪とかさ、俺がずっと解説するわ。みんなの顔を一切気にせず。ここね、こんなんがあってねみたいな笑

――大阪とか結構アングラな場所があると思うので、ぜひツアーお願いします!

はいよ。じゃあ、仕事戻るわ。