藤井 萌(ふじい・もえ)
これまでの経験やDaiでの仕事を通じて、常に新しいことに挑戦し、多様な価値観と触れ合いながら、成長していきたいと考えています。
皆様との繋がりを大切にし、一緒に素敵な時間を過ごせればと思います。
なにとぞよろしくお願いいたします!
藤井萌
Daiで一番の活字中毒!?
――藤井さんはフランス文学がお好きだと伺いましたが、そのきっかけは何だったのですか。
大学時代にフランス文学を専攻していました。もともと他の学部を志していたのですが、紆余曲折あり、最終的には周りの勧めで文学部に進んだんです。
そこで私の恩師といえるN先生にお会いしました。N先生はフランス文学を専門にされているのですが、幸運にもその年だけ1回生向けに文学概論を持っていらして。講義を受けてみたらめちゃくちゃおもしろくって…!最初はフランス文学もフランス語も分からなかったのですが、どんどん惹かれていきました。
――その先生のどこに惹かれたのですか。
今まで自分が受けた教育は「決まりきった正解を当てる」ことが重視されていたように感じていて。私の本の読み方が悪いのかもしれませんが、私なりの本の解釈とかって、学校の先生には「それは違うんじゃない?」と否定されることも多くって。
でも、N先生は「おもしろいね」って。「たしかに、この一文を○○論の観点から読んでみるとそう感じられるね」って受け止めてくださったんです。恩師に出会って、自分の意見を出していいんだと思えるようになりました。そこから学問としての本読みにもハマっていきましたね。
――フランス文学のなかで、とくに好きな作品はありますか。
Raymond Radiguet “Le Bal du comte d’Orgel“(レイモン・ラディゲ『ドルジェル伯の舞踏会』)が好きで、本作で卒論も書きました。
レイモン・ラディゲは、20世紀初頭の混沌とした時代を生き、20歳の若さで亡くなった人物で、『ドルジェル伯の舞踏会』は彼の死後に刊行された遺作です。
すごいニッチな作品だなと思われるかもしれませんが、三島由紀夫のバイブルであったというエピソードを知るとちょっとだけ身近に感じられるかもしれません。
――『ドルジェル伯の舞踏会』とは、どういった内容なんですか。
フランス文学の古典的な恋愛心理小説です。『ドルジェル伯の舞踏会』は、この分野の最高傑作とする見方が通説です。でも、本当にそうかな?というのが私の疑問で。
――どういうことでしょうか。
レイモン・ラディゲという人は20世紀初頭を生きた人なんですよね。20世紀初頭のヨーロッパは戦争の時代であり、シュルレアリスムやダダイスムのようないわゆる「アヴァンギャルド」芸術の時代。そんな中でラディゲはなぜ「古典」を選んだのか、本当に古典を踏襲してきわめることを選んだのか、はてさて?というところに本作の魅力があると思っています。ちなみに私は「ノン(否)」という結論に至り、卒論に思いの丈を書き連ねました。
――俄然興味が湧いてきました!文学のなかでもとくにフランス文学がお好きなんですか。
フランス文学に限らずなんでも読みます。それこそラノベ(ライトノベル)系とかも好きですし…
でも、とくに「ここにはこんな意味が込められているんじゃないか」って、いろいろと考えて読めるような本が好きですね。
――読むこと自体が好きなんですね。
そうですね。本を読んでいないとストレスが溜まる、というくらいの活字中毒です。
――大体どれくらいのペース読むんですか。
めっちゃ軽い本なら、1週間で200万字くらいは読み終わると思います。
――ええ!文庫本だって1冊10万字とかなので、200万字となると20冊分…すごい!
「社会実験」の渦中を楽しむ心意気!
――藤井さんといえば英語が堪能というイメージもあります。
いえいえそんな。英語は小さい頃から習っていたのと、高校の受験勉強だったり、大学で英語教師の免許を取ったりしていたので、その過程で身につけました。
大学を卒業してからは貿易事務の仕事をしていて、そこでも英語に触れる機会が多かったので何とか忘れずに済んでいます。
――英語がお好きなんですか。
それが、そんなに好きじゃないんです笑
どちらかというと、私はフランス語のほうが好きです。フランス語ってアクセントがなくて、波のように音の上下で表現する言語なんです。だから聞いてて心地がいいし、かわいい音の響きが多いのも好きですね。
――なぜ英語を扱う貿易事務のお仕事を選ばれたんですか。
貿易事務がしたかったというわけではないのですが、その会社がおもしろくて。
前職のオフィスは当時住んでいたところの近くにあったんですが、調べてみると世界に向けてカジノ向けのゲーミング製品を開発・製造・販売していて、マカオやラスベガスなどで高いシェアを獲得していたんです。
それを知ったとき、こんな身近なところに、あまり知られていないけれど世界で使われている商品を作る会社があるってことがおもしろくて、入社してみました。
――そこから、どうやってDaiにつながっていくのですか。
前職にも馴染んできていたころ、たまたま木脇さん(代表)のブログを見かけて、何だかおもしろい人がいるなって。
ちょっとこの人と話してみたいなって思ったのが、入社試験を受けてみたキッカケです。
――木脇さんのブログを見つけたのは、どういった理由ですか。
結構ニッチな英詩をネットで検索したとき、検索結果のなかに木脇さんのブログもヒットしたんです。そこからブログの他の記事を読んでみると、「会社をやってる」「京都に本社がある」ということが分かってきて。入社試験を受けてみようかなと思いました。
筆記試験を乗り超えて面談となったとき、ホントにブログのまんまの木脇さんが出てこられて。ブログだからキャラクターを作ってるわけではなく、ホントにそのまんま。尚更おもしろいなと思いましたね。
――なるほど。ほかにはどんなところに惹かれましたか。
面談のとき木脇さんが口にされていたのが「社会実験」という言葉でした。
たとえば「コーラルワーク」とか「General Meeting」「アサカイ」もそうですが、Daiは色々な取り組みをしていて、それって普通の企業ではなかなかやらないことですよね。
私たちは意味があると思って取り組んでいるけれど、本当にそれが結果を生むかどうかは、未来になってみないと分からない。いま入社したら、その新しい取り組み(=社会実験)の真ん中に入れるよって。それを聞いておもしろそうだなと思いました。
――とても魅力的な口説き文句ですね。実際にDaiに入ってみてどうでしたか。
前職もかなりキャラの濃い人たちが多かったのですが、Daiもクセの強い人が多い印象でした。でも割と皆さんフランクで、人と関わる心の余裕がある人が多いと思います。たとえばアサカイでバチバチ意見を交わすときでも、相手を貶すわけじゃなくて「私はこういう意見を持っています」ということを表明するという感じがすごく良いなと思っています。
自分はまだ、バチバチに意見を交わす流れに乗れていないのですが、聞いてるだけでも勉強になるし、今後はそこに自分の発言を乗せられるようになりたいですね。
――最後に、Daiで成し遂げたいことを教えてください。
まずはBカートをもっともっと大きく、いろんな人が知っているサービスにしたいです。Bカートはほんとに可能性に溢れたサービスなので、いま以上に多くの方に使っていただけるポテンシャルがあると思います。なので、Bカートを知ってもらうための働きかけを自分でもしていきたいですね。
社内的には、もっと社内で巻き起こる議論とかに参加していきたいと思っています。自分の想いを発信していけるようになったら、いろんなことを考えられる人間になれるかなって。
――その夢叶えていきましょう!ありがとうございました!